人間国宝の誕生です

当財団関係者より人間国宝の誕生です。

神農 巌(しんのういわお) 一般財団法人伊勢神宮勾玉会 参与
1957年、京都府生まれ。
1980年、近畿大学卒業後、1981年、京都市立工業試験場窯業本科にて陶芸釉薬の基礎知識を学ぶ。
1982年、京都府立陶工職業訓練校にて陶芸の成型技術を学ぶ。1983年、京都市立工業試験場窯業専攻科にて青磁釉薬の研究に励む。
1987年、30歳のとき、大津市のびわ湖が見える場所に工房を構え、独立。
以来、青を基調とした「青磁」と呼ばれる磁器の作品づくりに取り組む。
伝統的な青磁の技法に加え、作品と同じ土を水で薄く溶き、時間をかけて何度も筆で塗り重ねて直線や曲線の模様を作る「堆磁(ついじ)」と命名した独自の技法を用い、びわ湖を思わせる繊細な青色と湖面の波のような線が施された作品を生み出していて、青磁の表現に新たな可能性をひらいたとして高く評価されている。
2012年紫綬褒章受章、同年、第7回パラミタ陶芸大賞展大賞受賞。
2015年、日本陶磁協会賞受賞。2016年滋賀県文化賞受賞など。2020年より日本工芸会常任理事を務める。

2024年7月19日 人間国宝の認定を受ける

RMC(心のひろば)関係者としての人間国宝は、石川県金沢市の寺井直次氏(故人)と、この度の神農巌氏の2名です。
大変名誉な事と思っております。

寺井直次(てらいなおじ)
漆芸作家。金沢に生まれる。石川県立工業学校漆工科描金科に学び、昭和10年東京美術学校卒業、六角紫水、松田権六、山崎覚太郎らに師事。
昭和11年第1回改組帝展初入選、戦後は日展、同30年より日本伝統工芸展で活躍する。
昭和35年石川県立輪島漆芸技術研修所所長。
同60年に蒔絵で国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
蒔絵の中でも卵殻の手法に秀でるほか、金胎漆器についても研究を重ねて成果を上げている。日本工芸会参与。

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